さも満足そうに得意気に、差別する人を見て不快感、嫌悪感を覚える。
差別するなんて最低だと思う。
でも、面倒にかかわりたくないから、できることならそんな場面に出くわしたくないと思う。
差別を嫌っているのに、ただ、自分の身近に差別がない社会を願うだけ。ただ祈るだけ。
そんなものぐさな思考が働く。
ものぐさ思考・・・。
人は誰かと話す時、誰かとかかわる時、
「どんな人?」って誰かに聞いたり、どこの学校がどこの会社かを知りたいと思う。
もちろん、国籍、信条など聞くべきでないことは尋ねない。ちょっと聞いただけっていう軽い気持ち。
けれども、当たり前の情報でも何かしらの先入観を生み出しているのだとしたら。
そして、その先入観を従えて、実際の人物と対面するのだとしたら・・・。「はじめまして。」って白々しく。
ほんとは、人と人が会って、心だけで話してその人の印象を感じ、人間関係をじっくり築くもの。
それなのに、面倒くさがりなものぐさな私たちは、先入観を持って臨み、その先入観に合うコメントを相手がすればそこだけをとりたてて、やっぱりこの人はこうなんだ、思ったとおりだと自分の先入観を肯定してしまう。
自分が初対面の相手に、「以前○○にいたんですね。」、「仕事に厳しいって噂聞いてますよ。」とか「いろいろ聞いてますよ。」とか言われると、「誰が言ったの?」って思いきり不快に思う。
あなたもそんな経験があるはず。それなのに・・・。
真っ白なキャンバスを持ってない相手と、「はじめまして」って、やってるのかも。
そう、初対面の相手なのに、すでに先入観を持ってるのだから、それを打ち消さないとほんとの私を見てもらえないのだ。
多くの人は忙しく、というか忙しい振りをしてその忙しさを理由に、また忙しそうに振舞う。
みんな「忙しい」から、じっくり話せなくて、先入観を打ち消せないまま、そしてお互い面倒だから、ものぐさ思考に乗っかって先入観だけで適当に相手を判断し、そのまま終わっていく。
こんなありふれた場面にも、差別の生まれる理由の一端を垣間見た気がするのだ。
考えることを放棄し適当に流されていくこと、スピード重視の現代社会、そんな中にいる私たちだから。
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