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秩序を保てば無秩序が生まれる。秩序パラドックス。
秩序を保とうとすればどこかで無秩序が生まれる。我が成すべきは、良しとする事実すなわち真実を信じて進むことのみ。
部屋の片付けをする。いわゆる掃除という行動。
この素晴らしいと思える行動にも裏がある。
人間が秩序を保とうとすればどこかで無秩序が発生する。
そしてこの掃除もまた、無秩序を生まずにはいられないのだ。
掃除をすると部屋にあったいらないものはゴミとなり、床に載っていたホコリは掃除機の中に入る。
部屋の見える部分はスッキリと片付き、部屋の片付けは完了し、本来の目的である部屋の秩序は保たれた。
でも視点を変えるとどうだろう。部屋にあったいらないものやホコリは置かれる場所が変わったに過ぎない。
そして焼却場に運ばれて、燃やされ煙となって、煙突から空へと放出される。地球環境を汚染するものとなる。
そうか、掃除すれば、部屋はきれいになり、すっきりするけれど、いいことづくめのようだけど、よくよく見れば、地球環境を悪化させるのか。
山道をきれいに舗装して歩きやすくする。道のデコボコを直す。
泥はねするのががいやだからとアスファルトで固めてしまう。
便利な生活のためのこの行為も、同じように地球環境を汚染する。
人間が車で動けば、もちろんのこと洗濯をしてもご飯を炊いてもテレビを見ても電気を使い、すなわち石油を使い地球を汚している。
便利な生活を追い求め、よかれと思って技術革新し、私たちが便利な生活をすればするほど地球を痛めつけているというパラドックス。
私たちの「考え方」、信念にもこの秩序、無秩序の原理が当てはまる。
人はそれぞれ自分が良かれと思うことをしている、に違いない。
自分なりのベストを尽くして生きていたいに違いない。
例えば日々の生活。
良かれと思って子どもの送り迎えをし、好きなものを食べさせる。
かわいい我が子は安全に楽しく生活する。
しかし、子どもは依存心が高まりわがままになるかもしれない。
良かれと思って庭に草花を植える。きれいな風景に心も和む。
しかし、ミミズやハチなどがやってきて不快な思いをするかもしれない。
草花の維持には多くの水をが必要となり、化成肥料を施せば流れる水は川を汚染する。
良かれと思って、今の仕事をがむしゃらに頑張る。お金を稼いで家族を養う。
しかし、その仕事は費用対効果も薄く、無駄遣いといわれる部類のものかもしれない。
家族は、こう言うかもしれない。
「仕事ばっかりで何にもないあなたは、家族とは言えない」と。
「そんなに稼がなくてもいいから、家にいてほしかった。」と。
私たちの行動一つ一つは、それぞれ自分の欲望と、自分の物差しで見た社会からの望むべき要請行動、そのどちらかを満たすだろうという予測に基づいている。
単なる「行動」や「事実」も、それに対して良いという感情を持って見れば、その人にとっての「真実」へと変わる。その人にとってなすべきこと、拠り所、模範となる。
しかし、その「真実」は他人にとっては単なる事実にすぎない。
すべての人に共通する「真実」は求めても見つからない。
だから自分がしたいことをすることで、反作用としての何か無秩序を生み出すとしても、
だからといって何もしないことの理由にはならない。
自分自身の「真実」を見つけ、したいと思うことをする。色々な逆風や反作用にもくじけない。
秩序を保てば、どうしても無秩序がついてくるのだ。自分の好きなことをすればするほど無秩序も増大する。
けれども、じゃあ何もせずに立ち止まる?
やはり、自分の信念に従って突き進むしかない。
自分の信念に基づき行動し、その行動が無秩序を生むのだとわかっていても、それでも生み出される無秩序にひるむことなく、自分にとっての「真実」を実現する。
何もしないことの理由づけにはならないから。
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