明日人生が終わるとしても何もできないはかない人間。いろんな物を手にしてパワーを持っていると勘違いしている人間。その虚飾と実体とのギャップが私たちをを苦しめている。
瞬時に鳥のように海外へ飛び、地球の裏側の人と一瞬のうちに話もできる。天を突くような建造物を造り出し、海の中を歩くことさえできる。
人間はそれ自体では何もできない無力な「考える葦」なのに、万能なんじゃないかと勘違いしてしまう。地球さえも支配できるような、環境さえもコントロールできるようなそんな愚かな錯覚に陥る。
けれど、人は弱く愚かである。明日、何が起こると知っていてもおろおろするばかりの弱い存在なのである。少しの悩みにさえも、震えおののき何も手に付かなくなるようなそんな弱ささえ持った、そんな心理を持った弱い存在なのだから。
けれども、「考える葦」である我々には、自分の無力さを知る謙虚さと知恵がある。だからこそ、弱さを押し殺しわずかながらも進み続けることができるのだ。
「人という存在」
止まらないときの中で
どれだけ進んでいるだろう
愛を失って愛を知り
光を失って光を知り
希望を失って希望を知る
手の中にある物を知らずに抱えている
価値を知らずにぼんやり抱えている
失って知るだけの術がない弱い存在の人だとしても
喪失感という悲しみは知っている
明日命が終わると知っていてもきっと立ちつくしてしまう
実体としてのか細い人間だけど
そのままでは何もなしえないことを知っている
自分を知るという謙虚さと冷静さだけを頼りに
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